除籍本とは?
図書館は所蔵している本にシールや蔵印を押し、台帳に登録して管理しています。
売却や廃棄をする場合は台帳から削除しますので、台帳より削除された本と言うことで除籍本と称します。
一般的には公共図書館・学校・企業・官公庁などが所蔵していた本を除籍本といいます。
除籍の証明
このサイトで販売されている除籍本は、全て当店が各大学より直接にお引取りした本です。
本の来歴がハッキリしており、所有権の移転が明瞭ですので、安心してご使用いただけます。
除籍された本である事を証明するために、除籍のシールやゴム印が押されています。
また当店が大学より直接に引き取った品である事を証す為、裏表紙見返しに「この品はヨウキ書店が当該
学校より直接に引き取りました」と記したゴム印が押されます。
図書室が除籍する理由
図書館は新しい知識を提供しなければなりませんので、順次新しい本を入荷しなければなりません。
しかし建物を拡張しない限り、いつかは書架が満杯になってしまいます。
満杯になれば、否応無く新規入荷分と同量の本を書架から除外しなければなりません。
よって利用頻度が低く、今後ともその向上が見込めない本から順番に登録を外されていきます。
価値のある本が除籍される理由
普通の大学でも数千人、大手の場合は1万人以上の学生・教員が在籍しておられます。
また中央図書館、学部図書館、研究センターなど複数の図書館を所持している大学も数多くあります。
図書館の貸し出し期間は2週間ですので、ある程度の需要が見込まれる本なら2冊・3冊の在庫ではとても
間に合いません。 (研究に必要な場合はもっと長期間の貸し出しが行われます)
しかし、一定の期間が過ぎれば貸し出しの頻度も下がり、最終的には中央図書館のみの在庫となります。
価値のある本でも、同じ本が何冊もあっても仕方がありませんので、除籍の対象になる場合があります。
大学図書館と公立図書館の選書の違い
公立図書館は多くの市民の福祉に役立たねばなりませんので、良書である事は勿論ですが、多くの市民に
少しでも多く読んでもらえる様な本を選書する必要があります。
多くの人が読みたいと思う本は、必然的にある程度の冊数が売れた本と言う事になります。
古物の価格は製造原価ではなく、需要と供給で決まりますので、多く売れた本は必然的に安くなります。
よって、公立図書館からの除籍本の多くは市場価値がないので、無料提供される事が珍しくないようです。
一方、大学図書館は勉強・研究の為の施設ですので専門書・学術書が中心になります。
多くの学生が読む入門書もありますが、少数の人しか読まない専門性の高い本も揃っています。
これ等の本は発行部数も少なく、内容的にも価値を保っていますので、年月が経過しても需要があります。
よって、大学図書館から除籍された本には市場価値のある本が含まれています。
除籍本は傷んでいる?
一般書は並製本(ソフトカバー)が一般的ですが、専門書は大半が上製本(ハードカバー)ですので耐久性
に優れており、且つそれほどの頻度で読まれている訳ではないので、綺麗な本が多くあります。
シールや蔵印がある事を除けば、個人所有の本と大差ありません。
商品説明には、除籍本でシールや蔵印がある場合は(除籍本、シール・蔵印)と記載されています。
またそれ以外の瑕疵がある場合は(経年ヤケ、表紙スレ、小口少シミ、疲れ)等と個別に記載されています。